母の日の由来と世界の祝い方 ― 感謝の気持ちを伝える大切な日

文化・行事

カーネーションの意味や国ごとの違いから見えてくる、母への想い

母の日…それは、日頃はなかなか伝えられない「ありがとう」の気持ちを届ける特別な日です。
近年では日本でも、定番のカーネーションに加えて、手紙やスイーツ、一緒に過ごす時間を贈る人も増えてきました。

母の日の由来やカーネーションに込められた意味、さらに世界の国々での祝い方、感謝を伝える大切さをあらためて見つめ直してみましょう。

母の日とは?

愛と感謝を届ける、心の記念日

母の日は、母親に感謝の気持ちを伝える日として、多くの国で祝われています。
日本では5月の第2日曜日に定着し、花や贈り物を通じて、母への愛情を表現する風習があります。
この日は、親子の絆をあらためて感じる機会でもあり、「ありがとう」を言葉や行動で伝える大切なタイミングです。

母の日の起源

アメリカから始まり、
世界へ広がった感謝の文化

母の日の起源はアメリカにあります。1908年、アナ・ジャービスという女性が亡き母を偲んで教会で記念の集会を開いたことが始まりとされています。
この活動は多くの共感を呼び、1914年にはアメリカ政府が5月の第2日曜日を「母の日」として正式に制定。やがて世界中に広まっていきました。
日本では戦後、1949年から現在のような形で定着し、今では多くの家庭で恒例行事となっています。

カーネーションを贈る理由

母の愛を象徴する、優しさの花

母の日にカーネーションを贈る習慣も、アナ・ジャービスに由来します。
彼女が亡き母を偲んで白いカーネーションをささげたことから、この花が母への感謝を象徴するようになりました。
現在では、赤いカーネーションが「感謝」、白は「亡き母への敬意」を表すとされ、色の選び方にも思いが込められています。

世界の母の日

国によって異なる、感謝の表現

母の日の祝い方は国によってさまざまです。どの国でも、母親に対する敬意と感謝の思いは共通していますが、その表現方法は文化によって異なっています。

• アメリカ(5月第2日曜日):花やプレゼントを贈り、家族で食事を楽しむのが定番です。

• イギリス(復活祭の前の第4日曜日):教会で祈りを捧げ、母にケーキやカードを贈ります。

• メキシコ(5月10日):マリアッチ(音楽隊)とともに母を讃え、家族で盛大に祝います。

• フランス(5月最終日曜日):子どもが手作りの贈り物を渡すなど、家族の温かい時間が重視されます。

• タイ(8月12日):国王の母の誕生日に合わせて祝われ、国全体で母に敬意を示します。

近年の母の日の傾向

花だけじゃない、広がる感謝の気持ち

最近では、カーネーション以外の花(バラやガーベラなど)を贈る人も増えてきました。

また、母親の好みに合わせたギフトとして、お菓子やスキンケア用品のほか、「毎日使えるものを贈りたい」と、お米や調味料などの食材ギフトを選ぶ人も増えています。

特に人気なのが、産地にこだわった“ごほうび米”や、メッセージ入りのギフト米。お米の価格が高騰している今だからこそ、「美味しいお米を味わってほしい」という気持ちを込めた贈り物が、母親たちの心もお腹も満たす贈り物として注目されています。

さらに、手料理や一緒に過ごす時間など、“かたちに残らない贈り物”の価値も見直されており、感謝の伝え方が多様化している今の時代、自分らしい方法で「ありがとう」を届けることがより大切になっています。

心を込めて、母にありがとうを

母の日は、単にプレゼントを渡す日ではなく、母の存在の大きさを見つめ直す大切な時間です。

たとえ照れくさくても、一言の「ありがとう」や、少しの手間をかけた行動が、母にとっては何よりの贈り物になるはずです。

今日の、母の日は、感謝の気持ちをあなたらしい方法で伝えてみませんか?

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